「イチケイのカラス」を鑑賞してまいりました。
「イチケイのカラス」を鑑賞してまいりました。
2023年初めの映画は「イチケイのカラス」
ドラマ版は、なんとなく、ながら見しておりました。
竹野内豊さんの
「職権を発動します」という言葉がなんとなく印象に残っておりました。
裁判官が職権を発動すると言うことは、実際はあまりないそうです。
そういった型破り?な裁判官役の竹野内豊さん。
2016年の「グッドパートナー」という弁護士ドラマを思い出します。
「弁護士ではなく、1人の人間として話します・・・」というセリフが好きでした。
弁護士として勝つか負けるかということではなく、人としてどう考えるか?を語っていたのだと思います。
今回の裁判官入間みちおは、私たちのだく、裁判官のイメージ(公正公平、法に厳格)という感じではなく、人の思いを大切にする裁判官でした。
誰しもが人を裁く機会が来るかも知れない日本
現在日本では裁判員裁判が行われます。
詳しくは、割愛しますが、有罪、無罪、量刑までを裁判員で評価して決める制度です。
ここで思うのは、映画でもありましたが、「法の限界」という考え方です。
法は完璧ではありません。だからこそ、法律で守られない人も出てきてしまうことが起こります。みんなが納得する判決は出せるのでしょうか?
被告が100%悪い事件もあるかもしれません。
でもほんの少しでも、同情する気持ちが起こるかもしれません。
ちょっとした見過ごしがあって冤罪になるかもしれません。
裁判官も人間です。こうした少しの疑問、少しの見過ごしを極限まで無くすことが
理想ですが、一般の人より法律のプロなだけで、悩みながら判決を下していると思います。
この映画のお話では、
①大企業に依存した町で
②実際の起こっている不具合があり
③本当に正しいことって何?
といったお話が繰り広げられます。
正しさとは何か?
正義感とは何か?
正しさとは何か?
ある人にとっての正しさは、ある人にとっては間違いであることがあります。
例えば、
家族のために働いているお父さん
お父さんと遊んでもらえない子供
例えば、
ようやく産卵のため生まれ育った川に戻った鮭
子熊が初めて自分で獲った食料の鮭
例えば、
敵の軍事力拡大を止めたい国
同盟国が侵略されるのを支援する国
多面的
長期的
根本的
にどうなのかを考えることが大事です。
安岡正篤「ものの考え方3原則」
これでも正しさは捉える人、捉える時間、捉える場所によって変わってくるのではないでしょうか?
この映画ではそれぞれの立場で
正しさが語られています。
どの意見も納得。
今のあなたはどんな正しさを持っていますか?